• 仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフ 15

仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフ 15

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芸能マネージャーだった青年がExcelのカリスマ講師となるも40代で一次リタイアを宣言した訳とは
株式会社すごい改善 代表取締役 吉田 拳氏 ④

サイバーエージェントのExcel業務改善顧問契約を経てカリスマExcel講師としてリアルなセミナーを開催し、大盛況をみることになった吉田さんの著書が平積みになっているところを目にした方も多いことだろう。
現在累計で30万部近い売り上げとなっているExcelノウハウ本は合計3冊出ている。
そして、なかなか予約が取れなかったセミナーでの受講も現在はオンライン化に向けて準備中だ。

吉田さんがどのような「スラッシュ・パーソン」であるか、整理してみると、「研修講師 / 財務会計アドバイザー / キャッシュフローコーチ / 銀座のエクセル教室先生 / 著述業」と表すことができる。
今後IT化が加速的に進む世の中で、人海戦術的な労働集約事業は非効率なビジネスとして押しやられてしまうことは明白だ。
如何に少ない労力で効率よく利益を上げられるフローを得られるか、理論だけでなく実践でもわかってきた。
今後は会計・財務がよくわかっていない町工場の経営者などに、ノウハウを伝授するサービスを展開したいと思っている。
そして、次なるフェーズとして日本のものづくり産業の再生と活性化にも関わってみたいと考えている。

独立自営が成功するためのポイントアドバイスとして、吉田さんは農業体験を奨めるという。
「農業は収穫までに時間がかかって、言わばすぐに結果が出ないじゃないですか。土壌から準備して、収穫まで様々に目配り、気配りをしながら成長を待つ、その姿勢が事業の立ち上げに似ているので学びは大きいはず。」

Excelセミナーの運営も順調で、セミナーのオンライン化も進むなど、最初に立ち上げた「事業」は一旦目途がついたと最近では感じている。
そこで吉田さんに浮かんだのは「セミリタイア」の6文字、この先、例え自分が倒れてもビジネスが回っていく状態をつくって、非営利の事業にも関わりたいと思い始めている。

子供ができたことが大きなきっかけだったかもしれない。
まだ1歳にならない子供と過ごせるかけがえのない時間をもう少し増やしたいし、自分の子供には小学生になる頃にでも「会計思考」がわかるようになるような教育もしたい。
そして、恵まれない子供たちのために養護施設などで役に立つことをしたいと思う。
リターンを求めず活動することで道が開けてきた経験を持っているからこそ、非営利事業も始めたいと考えている。
吉田さんの新たなスラッシュ=活動は、セミリタイアというネーミングの下これからも続いていく。

(続く)

(文 槇 徳子)

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槇 徳子(まき のりこ)プロフィール

1964年 名古屋市出まれ。
慶応義塾大学卒業後、名古屋のCBC(中部日本放送)、テレビ東京で合計20年局アナとして勤務。テレビ東京ではニュースモーニングサテライト、クロージングベルなど主に経済・金融情報番組に携わる。
2007年に円満退社の後2008年に株式会社エムシーストラテジーを立ち上げ、PRコンサルタント業に転身。マスコミに「もっと出るべき」経営者や研究者の活躍をサポート、これまで法人では延べ50社以上と契約、個人10人以上のメディアリレーションに携わる。
独立して10年の経験を活かして、人生100年時代に現役シニアを目指す人達の役に立ちたいと目下画策中。