• 仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフ はじめに

仕事は幾つあってもいい!100年時代のビジネスライフ はじめに

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はじめに

局アナとしてのサラリーマン生活20年を経て、独立してから10年が過ぎた。
新しいビジネスを模索する中で、サラリーマン時代にはおよそ経験できなかったことを様々経験してきた。
結論からいってベンチャー企業をゼロから立ち上げ、ビジネスの規模を大きくすることがいかに容易ではないかよくわかった。

「自動的にお給料が振り込まれる勤務生活」から「自分で稼ぐ自営業」への転換は、色々な場面でマインドセットが日々必要な10年だったが、20年テレビ業界に身を置いた者として、マスコミとの関係が薄い企業や個人に対してコンサルできる知見にも気づき、それが仕事になることも知った。

10年の独立自営経験を経て辿り着いた、100年時代に生きる(可能性が大きい)シニア世代に提案したいことがある。
「仕事は幾つあってもいい!」「稼げる肩書きは幾つあってもいい!」
終身雇用に守られた働き方が当たり前だった時代に就職した、現代に生きるリタイア前後の方々に声を大きくして提言したい。
「自分の能力・知見で対価を頂ける人になろう。肩書きは幾つあっても邪魔にならない!」

30~40年前の入社当時に試算した年金・退職金が大幅に少なくなっていることに愕然としていないか?
知人、友人から法人顧問などの肩書きをもらうことを受け身で待っていないか?
100歳まで生きた場合の金銭的不安から目をそらしていないか?
「これからはボランティアとして社会貢献を」と無料で奉仕することも素晴らしいと思うが、果たして自分の幸せ、社会・日本の幸せに繋がるのだろうか。
一人一人が「対価を得られる仕事をすること」で、個人の生き甲斐や幸せ、ひいては幸せなコミュニティ・国づくりの第一歩となるのではないかと思い至った。
定年以降のシニア達が稼いで、年金への課税以上に納税できたら、これこそ社会貢献ではないだろうかと、読者の方々に問いかけてみたいと思う。
自分が弱者に転じる時もあれるのだから、元気な時には楽しんで働く。
であれば、働けるうちは「無理にならず、生き甲斐程度に」頑張って幾つも仕事を持ち、一生働くことも人生の選択肢として考えてみてはどうだろう。
そのために必要なことは、まさに時流にのったキーワード「働き方改革」。リタイア世代こそ自分なりの働き方を模索するべきだと思う。
働く場所に縛られず、週5日8時間労働に縛られず、対価が得られることを自由にしなやかに追及してみてはどうか。

コンセプト提案の次に、AGELESSな人々に贈りたい言葉ができた。
「スラッシュ・シニア」「スラッシュ・パーソン」
「スラッシュ」で区切れる肩書きを複数持つ50代以上の人々をそう呼びたい。
報酬を得られる仕事上の肩書きであることがポイントになる。

まずは一人一人がいかに自由に楽しく息長く「対価を得て働ける」世の中を実現できるか、上からの経済政策を待つのではなく、自分改革から始めてはどうだろうか。
世界で最初にハイパー高齢化社会を迎える日本が、やがて世界に誇れる人的資源を蓄えた国になると信じて。
すでに「スラッシュ」な働き方を実践しているロールモデル達をこのコラムで紹介していきたい。

(文 槇 徳子)

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槇 徳子(まき のりこ)プロフィール

1964年 名古屋市出まれ。
慶応義塾大学卒業後、名古屋のCBC(中部日本放送)、テレビ東京で合計20年局アナとして勤務。テレビ東京ではニュースモーニングサテライト、クロージングベルなど主に経済・金融情報番組に携わる。
2007年に円満退社の後2008年に株式会社エムシーストラテジーを立ち上げ、PRコンサルタント業に転身。マスコミに「もっと出るべき」経営者や研究者の活躍をサポート、これまで法人では延べ50社以上と契約、個人10人以上のメディアリレーションに携わる。
独立して10年の経験を活かして、人生100年時代に現役シニアを目指す人達の役に立ちたいと目下画策中。