• 長谷部真奈見の1000分の1と共に 第四回

長谷部真奈見の1000分の1と共に 第四回

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元外資系投資銀行のバンカーで、現在はアナウンサー、ヨガインストラクター、ファイナンシャルプランナー、会社経営者、NPO法人理事、妻、障がいのある子どもの母など、いくつもの顔を持つ長谷部真奈見さんによる連載。

「私のアナウンサー人生は9・11から始まった」第三回

絶望から希望へ 30歳からの人生やり直し」②

“せっかち”な私の元に生まれてきた、ゆっくりマイペースに育つ娘。
当時、私は我が子にダウン症候群があることを受け止めきれないまま、藁にもすがる思いで、ヨガを本格的に学び始め、日々トレーニングに通いました。
無事インストラクターの資格を取得するや、すぐに娘と一緒にヨガを始めました。

娘の呼吸や姿勢に変化が見られるようになり、そして、娘のために始めたヨガでしたが、気付けば私自身の身体と心が変わってきました。
何より、娘のペースを受け入れられるようになっていました。
それは、日々娘とヨガをすることで、ゆっくりながらも確実に成長していく小さな変化にも気付けるようになったからです。
次第に、周りからヨガを教えて欲しいと言われる機会が多くなり、小さなヨガスタジオを開設。
ささやかなHPで娘と共に歩んでいくこと、ヨガと子育てについて発信を始めたところ、共感してくださった方々から沢山のメッセージを頂くようになりました。

 

もし、自分が娘を生んだ時に味わったような「ダウン症を知らないことから来る恐怖」を今も感じている人がいるならば、「大丈夫!」って伝えたい、少しでも役に立てればと、アナウンサーへの復帰も決意し、今またこうして「伝える」仕事をさせて頂いています。

今年3月21日「世界ダウン症の日」に、東京MXテレビ「モーニングCROSS」に出演。娘のことや子育てについて話しました

とは言え、地上波のテレビで娘のことを話せたのは、今年に入ってからのこと。
やっと、これからなのです。
母として堂々と、娘のことを誇りに思っていることを多くの方に見て頂けたら、きっとそれはメッセージになるはずと信じています。
1000分の1の確率で生まれて来てくれた娘は、私がそれまで気付いていなかった大切なこと、そして、生きることの素晴らしさを教えてくれました。
娘からもらった2度目のチャンスを大切に、共に成長していきたいと思っています。
このコラムでは、娘と共に歩む中で面白いと感じたことや、気になることなどをご紹介していけたらと思っています。
前置きに、こんなに長く割いてしまってごめんなさい。
読んで下さってありがとうございます(合掌)

(文 長谷部 真奈見)

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長谷部 真奈見プロフィール

1978年生まれ。広島大学附属福山中・高等学校在籍中に、米オレゴン州Eagle Point High Schoolに留学。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、JPモルガン・チェース入社、投資銀行業務に携わるも、本社のあるNYにて研修中に9.11世界同時多発テロ事件に遭遇、一転ジャーナリズムの道を目指し福井放送に入社。
報道番組の記者兼キャスターを務め、現在はフリーアナウンサーとして活動中。
(株)Studio7(スタジオナナ)代表取締役。
ヨガインストラクター、ファイナンシャルプランナー、コメンテーターなど多方面で活躍する傍ら、NPO法人の理事としてボランティア活動や、障がいのある子育てについても積極的に発信を続けている。
著書「絵本ヨガ 森のくるるん」(そうえん社)